(最終更新日:2023-09-13 15:09:42)
  ヨシダ カヨ
  吉田 佳世
   所属   追手門学院大学  地域創造学部 地域創造学科
   追手門学院大学  大学院 現代社会文化研究科 現代社会学専攻
   職種   准教授
■ 一般向け情報
研究ジャンル : 家族
研究のキーワード : 沖縄、祖先祭祀、村落祭祀、性役割、女縁、ライフデザイン、大学応援団
研究に関するコメント : 宗教領域における女性役割の維持と変化について沖縄本島の祖先祭祀を事例として研究をしています。
■ 学歴
1. 2004/04~2007/03 東京都立大学大学院 社会科学研究科 修士課程修了 修士
2. 2007/04~2013/03 首都大学東京 人文科学研究科 社会人類学分野 博士課程修了 博士(社会人類学)
■ 職歴
1. 2008/04~2010/03 日本学術振興会(首都大学東京) 特別研究員(DC2)
2. 2013/04~2015/03 国立民族学博物館 外来研究員
3. 2013/04~2014/03 神戸学院大学 地域研究センター ポストドクトラルフェロー
4. 2015/04~2017/09 日本学術振興会(神戸大学) 特別研究員(PD)
5. 2017/10~2023/03 追手門学院大学 地域創造学部 地域創造学科 講師
6. 2019/04~2023/03 追手門学院大学 大学院 現代社会文化研究科 現代社会学専攻 講師
7. 2023/04~ 追手門学院大学 地域創造学部 地域創造学科 准教授
8. 2023/04~ 追手門学院大学 大学院 現代社会文化研究科 現代社会学専攻 准教授
■ 著書・論文歴
1. 論文  女が三人そろうとユタごと、そしてコーヒータイム:沖縄本島X 区における友人とユタのもとに足を運ぶ女性たちに着
目して (単著) 2023/03/10
2. 論文  沖縄社会における祖先祭祀と子育ての近接性に関する人類学的考察:沖縄本島・X区の子をもつ女性に着目して (単著) 2022/03/30
3. 論文  戦後沖縄におけるシマ内婚の変化に関する一考察
:沖縄本島・X における小学校の同級生の動向に関する聞き取り調査から (単著) 2021/03/10
4. 著書  [第3章]日本の大学応援団における女性応援部門の創設と展開――神戸大学応援団を主な事例として (共著・編著(代表編著を除く)) 2020
5. 論文  当代的姐妹神――以冲绳岛北部 X 区的盆会中已婚女性的活动为切入点
※日本語訳:おなり神の現在――沖縄本島北部X区の旧盆における女性の役割に着目して (単著) 2020/02
6. その他 【書評】菅沼文乃(著)『〈老い〉の営みの人類学――沖縄都市部の老年者たち』(東京・森話社) (単著) 2019/03
7. 著書  [第4章]相反するまなざし――沖縄の女性と祭祀 (共著・編著(代表編著を除く)) 2018/09
8. その他 【書評】高井昌吏・古賀篤(著)『健康優良児とその時代――健康というメディア・イベント』(青弓社2008)、西川麦子(著)『ある近代産婆の物語――能登・竹島みいの語りより』(桂書房1997) (単著) 2018/04/20 Link
9. その他 大学応援団におけるバンカラ文化と女子学生の参入 (単著) 2017/03
10. その他 沖縄のユタと女のたまり場 (単著) 2016/05
11. 論文  沖縄における嫁(ユミ)と娘(イナグングヮ) : 祖先祭祀における女性の地位の獲得性に着目して (単著) 2015/06
12. 論文  女子応援の登場とその行方 (単著) 2015/04
13. 論文  大学は地域にとっていかなる存在か?―――明石市大蔵谷における歴史的建造物活用型施設(明石ハウス)を事例として (単著) 2014/03
14. 論文  文化の持続性と<楽しさ>――沖縄の模合を事例として (単著) 2012
15. 論文  門中制度における嫁の力――沖縄本島北部Y地区のシジタダシとその担い手に着目して (単著) 2011/08
16. 論文  村落(シマ)的世界を再考する――八重山群島石垣島・伊原間集落における移住者と先住者の関係をめぐって (単著) 2010
17. その他 【書評】沖縄の「かみんちゅ」たち--女性祭司の世界(高梨一美著) (単著) 2010
18. 論文  「年寄り」と「高齢者」のはざまで――沖縄県久米島町における老人クラブの事例分析を中心に (単著) 2009
19. 論文  沖縄の祖先祭祀と社会組織に関する研究動向――1960年代以降の位牌祭祀研究を中心に (単著) 2008
20. 論文  ジーシガーミヤーから今を眺める――現代沖縄の葬送儀礼を支える専門店の役割 (単著) 2008
■ 現在の専門分野
文化人類学、民俗学, 社会人類学, 沖縄研究 (キーワード:沖縄の祖先祭祀、ジェンダー、フェミニズム、ライフデザイン、大学応援団) 
■ 学会発表
1. 2023/03/18 沖縄に寄り添う楽器:三線の県外普及におけるデジタル化とアナログ化(デジタル化が生み出す新たな生/知のあり方(南山大学人類学研究所共同研究会))
2. 2021/07/18 共有から独立へ:沖縄本島北部X地区の墓の変遷と女性の帰属(国立民族学博物館共同研究プロジェクト:島世界における葬送の人類学――東南アジア・東アジア・オセアニアの時空間比較)
3. 2020/10/08 変幻する女性たち――日本の大学応援団における女性部員に着目して(日本民俗学会第72回年会(愛知大会))
4. 2019/06/01 夕暮れにきた客――沖縄本島北部X区における旧盆行事の現在(日本文化人類学会第53回研究大会(於:東北大学))
5. 2017/05/27 現代沖縄の祖先祭祀における嫁役割の受容とユタの介在(日本文化人類学会第51回研究大会)
6. 2017/04/29 女性からみる沖縄(明治大学島嶼文化研究所設立記念フォーラム「国際社会の中の沖縄・奄美」)
7. 2017/03/05 沖縄本島における旧盆行事からみる個の位置づけとその変化(国立民族学博物館・国際シンポジウム「現代アジアにおけるお盆・中元節・七月の祭り――その世とこの世をめぐる儀礼」)
8. 2016/09/24 Engendering "Cheer up !" : Change of Women's Role in the Japanese College Cheerleading Groups.(the 2nd EAJS Conference in Japan)
9. 2016/06/11 変転する女性像――日本の大学応援団における女子団員の参入とその変遷(国立民族学博物館・共同研究プロジェクト「応援の人類学」研究会) Link
10. 2015/11/28 The talkative femal ghosts in Okinawa: Focusing on how to treat the deceased people who were remarried in ancestral rituals(AJJ 2015 Fall Meeting is held as a 90th anniversary event of Tenri University)
11. 2014/11/29 Who succeeds to the traditional lad’s culture in contemporary Japan? :Focusing on the rise of female members in the campus cheerleading groups.(AJJ (Anthropology of Japan in Japan))
12. 2014/09 夏季における増改築された伝統町屋の間取りと温室度環境から見た快適性(日本建築学会(近畿大会))
13. 2014/05 沖縄の祖先祭祀における姉妹と嫁(日本文化人類学会(第48回研究大会))
14. 2013/05 沖縄のくらしと健康――健康社会学的考察(神戸学院大学地域研究センター(大蔵谷なう。2013年度第1回))
15. 2013/03 婚姻女性の相互行為からみる現代沖縄の祖先崇拝―伝統と近代を超克する新しい祖先崇拝の担い方(日本文化人類学会(関西地区・修論博論発表会))
16. 2012/07 民俗祭祀の私事化と、カジュアル化するユタ(南西諸島研究会(再開・第1回))
17. 2012/05/16 女縁がつくる新たな祭祀空間と民俗的知識の流通――沖縄の祖先祭祀を事例に(神戸人類学研究会(第60回研究会))
18. 2012/05/12 沖縄県金武町の軍用地料配分闘争をめぐる女性たちの戦略――近代/伝統の二元論の超克をめざし(仙人の会)
19. 2012/02/02 プレイ(play)としてのシャーマニズム――沖縄を事例として(明治大学社会構造研究会(第238回))
20. 2011/11/20 嫁の祖先祭祀参加の場としての女縁とインターネット(東アジア人類学研究会(第28回研究会・「フィールドとしてのインターネット空間」))
21. 2011/11 アクターとしての女性霊――非主流派女性の死後の処遇に着目して(日本文化人類学会(第1回次世代育成セミナー))
22. 2011/07 女性の移動としての離婚/再婚(まるはち人類学研究会(第6回シンポジウム))
23. 2011/07 総論:沖縄の祭祀研究はどこいったのか?――古典研究とポストコロニアル理論を架橋する試論としての『移動』と『祭祀』(まるはち人類学研究会(第6回シンポジウム))
24. 2011/06 墓に属さない女性たちから生みされる帰属意識(日本文化人類学会(第45回研究大会))
25. 2010/12 現代沖縄における祖先祭祀と嫁――沖縄本島北部Y地区における門中化とその行為者に着目して(首都大学東京社会人類学研究会)
26. 2010/12 門中化の主体とは誰か?――祭祀空間における嫁の行為主体性(南山大学人類文化学科合同研究会)
27. 2010/04 集団論から諸個人の相互行為へ――現代沖縄の祖先祭祀をつなぐ女性たち(南山大学考古文化人類学研究会)
28. 2009/05 村落と聖地の歴史的変遷――沖縄県北部X地区の事例から(日本文化人類学会第43回研究大会)
29. 2008/11/15 沖縄の『家』と『嫁』――沖縄本島北部地区Y部落の祖先崇拝の事例から(国立民族学博物館・共同研究プロジェクト「家の人類学-新たなる親族研究に向けて」研究会) Link
30. 2008/10 「年寄り」と「高齢者」のはざまで――沖縄県久米島町の高齢者生活(首都大学東京研究教育交流会)
31. 2008/10 沖縄の高齢者生活(首都大学東京八丈島公開講座(シンポジウム:世界の高齢者生活))
32. 2008/05 〈沖縄〉の祖先祭祀と『嫁』――諸個人を基点とした新たな研究の可能性にむけて(日本文化人類学会(第42回研究大会))
33. 2007/06 沖縄社会における「トートーメー(位牌)問題」の議論と意義(日本文化人類学会第51回研究大会)
34. 2007/03 ためらうことと、まきこまれること、そして意味をみいだすこと――[嫁]の立場からみる現代沖縄社会における祖先崇拝(日本文化人類学会(関東地区・修士論文博士論文発表会))
35. 2007/01 ためらうことと、まきこまれること、そして意味をみいだすこと―-「嫁」の立場からみる現代沖縄社会における祖先崇拝(東京都立大学・首都大学東京社会人類学研究会(修士論文発表会))
36. 2006/07 家族の変容と祖先崇拝(東京都立大学・首都大学東京社会人類学研究会)
37. 2005/12 沖縄・奄美地域における「ユタ」をめぐる活動に関する一考察(南山考古文化人類学研究会)
38. 2004/07 「シンソ」と「ウヤホー」――沖永良部島・正名地区の祖先崇拝に関する一考察(民俗文化研究会)
39. 2004/04 沖永良部島・正名地区の祖先崇拝について(東京都立大学社会人類学研究会)
■ 教育上の能力
●教育方法の実践例
1. 2020/04/01~ 動画配信、Web会議システム、LMS等を利用したハイブリッド型授業の実施
2. 2018/04/01~ 卒業制作の指導
3. 2017/10/01~ フィールドワークを主な手法とするアクティブラーニングの実施
4. 2017/10/01~ 学部刊行誌『まち日和』を利用した授業の成果報告の実施
5. 2017/10/01~ 産学連携を見据えての民間企業の協力を得た授業の展開
6. 2017/10/01~ 独自の映像等の資料を用いた授業の展開
●作成した教科書、教材
1. 2018/04 『医療人類学を学ぶための60冊:医療を通して「当たり前」を問い直そう』澤野美智子(編)
●その他教育活動上特記すべき事項
1. 2017/10/01~2018/01/31 1年生を対象とした演習形式の授業においてNPO法人茨木市高齢者の会の皆様にご協力を頂きフィールドワークを実施した。学生の研究調査基礎力の向上はもとよりコミュニケーション能力や社会人基礎力の向上に務めた。
2. 2017/10/01~2018/01 2年生を対象とした演習形式の授業において宝塚市・清荒神地区にてフィールドワークを実施した。学生の研究調査能力はもとよりコミュニケーション能力および社会人基礎力の向上に努めた。
3. 2017/10/01~ 3・4年生ゼミにおいて卒業研究のみならず就職活動のサポートを行っている。エントリーシートや志望動機の添削、面接の練習などを行っている。
■ 職務上の実績
●実務の経験を有する者についての特記事項
1. 2013/08~ 沖縄県金武町・町史編さんプロジェクト(民俗編)編纂委員
2. 2013/04~2014/03 明石市市民活動団体 地域の歴史発見隊公開講座・講師
3. 2011/04~2014/03 東京都立大学・首都大学東京社会人類学会『社会人類学年報』事務局(学生編集長)
4. 2010/01~2010/04 沖縄市市史編纂プロジェクト・専門調査員
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2015/04~2018/03  沖縄「嫁」のライフデザインの変革にともなう"主婦"の再創造に関する人類学的研究 特別研究員奨励費 
■ 社会における活動
1. 2013/09~2014/03 ものかき講座(ライフストーリ-集『大蔵谷 輪・和・話の記』の作成・編集)
■ 資格・免許
1. 2004/03 学芸員資格
■ 学内職務
1. 2018/08 「民俗的知識の利用による地域活性化-沖縄では身体から魂が飛び出た時どうやって戻すのか?」(オープンキャンパスでの模擬授業)
■ 学生支援
1. 2018/04~2019/03 2018年度地域創造実践演習(発展・総括)ではエントリーシートの添削や面接等のアドバイスを行った。
2. 2020/04~ 2020年度地域創造実践演習(展開・総括)では受講生のエントリーシートや就職活動の相談、面談のアドバイス等の指導を積極的に行っている。
■ 教育、研究、社会貢献活動の方針
1. (1)教育の方針:教育というものは学習者の側からみて自己理解という自己の内省を含む活動である以上、学習者が主体性をもって取り組むことが極めて重要であると私は考えている。また、その主体性も、与えられた課題を積極的・意欲的に行うという狭い意味ではなく、自ら課題を設定し、独自の解釈を施し、創意工夫するという創造的な実践を意味している。そうした創造性を伸ばす手助けとして自身の専門である文化人類学やフィールドワークの手法つにてい教えている。
2. (2)研究活動の方針:私の研究は地域のいわゆる伝統的慣習やその担い手となる集団がいかに維持されるのかについて、沖縄の祖先祭祀を事例に研究している。グローバリゼーションなどを背景として地域社会は大きく変化しているが、地域の慣習がいかにして維持・継続されているかを検討することで、次世代の文化が継承される仕組みを解明したいと考えている。
3. (3)社会貢献活動の方針:基本的な方針は教育や研究で得た見地について、口頭発表や論文の執筆等によって広く公開するとともに、公開講座やエッセイ等の方法によって現地にも分かりやすい形で還元することである。現在、調査している地域の郷土誌の編纂に携わっているが、これも地域への還元の方法として位置づけている。