シンドウ  マサヒロ
  真銅 正宏
   所属   追手門学院大学  学長
   職種   学長
発表年月日 2011/07/05
発表テーマ 小説の中の偶然ー文学性・虚構性・偶然性ー
会議名 大谷大学文藝学会
主催者 大谷大学文藝学会
開催地名 京都
会議区分 その他
講演区分 特別講演・記念講演
単独共同区分 単独
招待講演 招待講演
概要 小説における偶然の要素は、書くことが困難である分、よけいに、さまざまな形で読者をひきつけることに積極的に機能する。しかも、その小説作法上の危険性についても、多くの場合は折り込み済みである。その意味において、小説における偶然とは、小説技法の一つの焦点となっている。小説の文学性は、虚構性にあること、そのことをむしろ魅力として提示する要素が、小説中の偶然性であること、このことを阻害する制度性が、偶然性を排する方向で力を及ぼしてきたこと。これらを見据え、もう一度、文学性の復権のために、偶然性が取り戻されるべきであることを、再確認する。