ウメムラ オサム
梅村 修 所属 追手門学院大学 共通教育機構 職種 教授 |
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項目区分 | 作成した教科書、教材 |
期間 | 2006/04 |
事項 | アート・マーケティング |
概要 | 本書は辻幸恵氏との共著であり、筆者は第1部を担当した。 その中で、筆者は現代日本の消費社会の中で、アートとマーケティングという、もともと相互に交渉を持ち得なかった領域が、複製技術の飛躍的な進歩とアーティストの存在意義の変化にともなって、手を携えて変容している様相を、実例を豊富に挙げて紹介した。 同時に、次のような問題提起もしている。近年、日本社会では、高尚なイメージの“美術”が、平俗な“アート”に衣替えし、マーケティングの素材、あるいは対象となる現象がみられる。その理由をサブカルチャーとハイカルチャーの接近・融合から捉える見方がある一方、そもそも日本の美術には純粋芸術と応用芸術の厳密な区別が存在せず、つねに人々の日常生活の中の飾りとして、あるいは遊びとして、美術が享受されてきた歴史に理由を求めることもできる。つまり、もともと日本の芸術とは、購買行動を誘発する美しい仕掛けとして機能してきたのではないか、という問題提起である。 |