ウニ ヒロユキ
  宇仁 宏幸
   所属   追手門学院大学  経済学部 経済学科
   追手門学院大学  大学院 経営・経済研究科
   職種   教授
発表年月日 2022/10/08
発表テーマ J.R.コモンズの適正価格論と適正価値論
会議名 経済理論学会第70回大会
主催者 経済理論学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
国名 日本
開催地名 東京経済大学
開催期間 2022/10/08~2022/10/09
発表者・共同発表者 宇仁宏幸
概要 コモンズの主著『制度経済学』 の新発見された草稿のうち、主に 1928-29 年に執筆された部分を用いて、コモンズの適正価値論の形成プロセスと現代的意義を解明する報告である。まず、この草稿の第13章は「適正さ(Reasonableness)」というタイトルをもち、『制度経済学』の第 10 章は「適正価値(Reasonable Value)」というタイトルをもつが、その内容は大きく異なることが指摘された。1929~34 年の間に、コモンズは、彼の制度経済学において最も重要な主題である適正価値という概念の意味を大きく拡張し、最終的には、適正価値論は、適正価格論と適正な政策形成プロセス論からなる二層構造のものになったと指摘された。さらにこの拡張の諸契機と現代的意味(J.ロールズとも共通する適正さの認識的アスペクトの重視)についても説明された。