タケシタ ヒデコ
  竹下 秀子
   所属   追手門学院大学  心理学部 心理学科
   追手門学院大学  大学院 心理学研究科
   職種   教授
発表年月日 2017/07/15
発表テーマ 飼育下の大型類人猿とヒト幼児における定位操作の発達から見た野生での道具使用行動
会議名 第33回日本霊長類学会大会
主催者 日本霊長類学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 コラッセふくしま(福島市)
発表者・共同発表者 林美里・竹下秀子
概要 物の操作を調べることで、ヒトを含む霊長類の認知発達を直接比較することができる。とくに物同士を組み合わせる定位操作は、道具使用の基盤となる操作で、認知発達の指標として用いることができる。他の大型類人猿に比べて、チンパンジーでは「入れる」という定位操作が、ヒトと比肩しうる早い発達段階で獲得されることがわかった。飼育下での比較においてチンパンジーが早い時期から定位操作を開始することは、野生下でチンパンジーがもっとも多様な道具使用をおこなうことの説明要因となっている可能性がある。すべての大型類人猿が、道具使用の基盤となる定位操作をおこなう認知能力を有しているものの、野生での道具使用の発現には環境要因などほかの要素が関与している可能性が示唆された。