ヒガシ マサノリ
東 正訓 所属 追手門学院大学 心理学部 心理学科 追手門学院大学 大学院 心理学研究科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2014/12/05 |
発表テーマ | 信号無視に対する規範、態度、背景要因の影響―計画的行動理論と習慣概念にもとづくモデル構築- |
会議名 | 交通科学研究会研究発表会 |
主催者 | 交通科学研究会 |
学会区分 | 研究会・シンポジウム等 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 大阪市立大学文化交流センター・ホール |
発表者・共同発表者 | 藤本 忠明・内山 伊知郎・坂口 哲司・山口 直範 |
概要 | 信号無視をしないように心掛ける要因に関する構造方程式モデルの構築結果を報告した。信号無視をしないという行動意図の向上には他の違反抑止意図と同様に規範性を醸成するという従来通りの手法が有効であることが再認識された。さらに信号無視の習慣性に対して、交通ルールや検挙可能性に対する『否定的態度』が抑制因として働くことから、違反の言い訳をしないように教育することや赤信号無視の習慣行動の文脈を変えるために取締りの強化による検挙可能性を上げることも効果的と思われる。計画的行動理論に代表される行動意図や意志の予測を目指す立場と相対する見地として行動の自動的発現を促す習慣研究の応用可能性が論じられた。意志による行動制御にはもともと限界があり(Muraven&Baumeister,2000)、疲労や急ぎによる自制心の弱体が避けがたい運転場面では、悪習慣による不適切な行為の自動化が起きやすい。交通ルール遵守の意図性の強化手法だけでなく、運転時の悪習慣の矯正法や自動化による悪習慣行動の発現を防ぐ手法を今後開発する必要があると論じた。 |