ババ タカノブ   BABA TAKANOBU
  馬場 天信
   所属   追手門学院大学  心理学部 心理学科
   追手門学院大学  大学院 心理学研究科
   職種   教授
発表年月日 2013/06/27
発表テーマ アレキシサイミアと自己愛パーソナリティ、ストレスコーピング、ストレス反応との関連性
会議名 第54回日本心身医学会総会ならびに学術講演会抄録集,596.
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 単独
開催地名 パシフィコ横浜
概要 Gabbardの自己愛理論を援用し、大学生297名に誇大型と過敏型の自己愛尺度、及びストレスコーピング尺度(TAC-24)、ストレス反応尺度とTAS-20を実施し、その特徴を明らかにした。その結果、アレキシサイミアは過敏型自己愛と共通性が高く、誇大型自己愛との関連性は認められないことが明らかになった。「対人過敏」「対人消極」「過敏型自己愛憤怒」「自己愛性抑うつ」といった特徴は、他者の評価を気にするあまり過剰適応的な対人パターンをとっている可能性がある。また、アレキシサイミアは「放棄・諦め」(回避/問題焦点/認知系)コーピングと関連性が最も高いことも明らかになった。ストレッサーへの関わりが「回避的」であることが最も際立った特徴であり、対処の目標や用いられる心的機能は固定化していないことが考えられる。一方、アレキシサイミアとストレス反応については、感情、認知、身体化の全てにおいてストレス反応は高く、特に他者との関わりが煩わしくなって避けたくなったり、何も手につかなくなるといった認知面でのストレス反応の特徴(認知的混乱・引きこもり)が際立っていることが考えられた。