ハヤシ ユウキ
林 勇樹 所属 追手門学院大学 社会学部 社会学科 追手門学院大学 大学院 現代社会文化研究科 現代社会学専攻 職種 講師 |
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発表年月日 | 2023/10/08 |
発表テーマ | 機械学習を用いた競泳レース分析システムの開発 |
会議名 | 日本水泳・水中運動学会 2023年次大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 共同 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 九州共立大学 |
開催期間 | 2023/10/07~2023/10/08 |
発表者・共同発表者 | ◎林勇樹、仲井志文、今井元太、松井健 |
概要 | 従来競泳のレース分析は手動で実施されてきた.本研究で開発したシステムは,固定カメラで撮影したプール全景から選手の位置および頭部の座標を算出し,任意のフレーム単位での通過時間・速度分析・ストローク情報の自動解析を可能にする.本システムは2種類の機械学習モデルによる2段階推論を行う.1段階目にはYOLOv8を,2段階目にはVision Transformer(ViT)をそれぞれ用い,モデルの訓練には,事前学習済みネットワークの再訓練(ファインチューニング)法を用いる.頭部の上下動が大きいバタフライ・平泳ぎは1段階目の認識結果からでもストロークの推測が可能であったが,頭部の上下動が少ない背泳ぎ・自由形には2段階目の推測を要した.2段階目の適用により背泳ぎの認識は安定した一方で,自由形は背泳ぎと異なりリカバリー時の肘が曲がるために,水しぶきと相まってストローク局面を認識する難度が高い.自由形以外の3種目では1ストローク毎の認識が良好に行えた一方,自由形では1ストローク毎の認識精度に改善の余地がみられた.本システムにより,各都道府県の競技大会や日本人の出場しない国際大会など,競泳レース分析が新たにカバーできる領域を広げられる可能性が示唆された. |