ウニ ヒロユキ
  宇仁 宏幸
   所属   追手門学院大学  経済学部 経済学科
   追手門学院大学  大学院 経営・経済研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/10/20
形態種別 論文
査読 査読あり
標題 J. R. コモンズの適正価格論と適正価値論
執筆形態 単著
掲載誌名 季刊経済理論
掲載区分国内
出版社・発行元 桜井書店
巻・号・頁 59(3),84-95頁
著者・共著者 宇仁宏幸
概要 コモンズの主著『制度経済学』 の新発見された草稿のうち、主に 1928-29 年に執筆された部分を用いて、コモンズの適正価値論の形成プロセスと現代的意義を解明した。まず、この草稿の第13章は「適正さ(Reasonableness)」というタイトルをもち、『制度経済学』の第 10 章は「適正価値(Reasonable Value)」というタイトルをもつが、その内容は大きく異なることに着目する。1929~34 年の間に、コモンズは、彼の制度経済学において最も重要な主題である適正価値という概念の意味を大きく拡張し、最終的には、適正価値論は、適正価格論と適正な政策形成プロセス論からなる二層構造のものになったと考えられる。さらにこの拡張の諸契機と現代的意味(J.ロールズとも共通する適正さの認識的アスペクトの重視)についても論じた。