アララギ ユキコ
蘭 由岐子 所属 追手門学院大学 社会学部 社会学科 追手門学院大学 大学院 現代社会文化研究科 現代社会学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/05 |
形態種別 | 論文 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | ハンセン病療養所の戦後を記述する―ある入所者の生活史を通して |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 福祉社会学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 福祉社会学会 |
巻・号・頁 | 18,13-33頁 |
総ページ数 | 21 |
概要 | 本稿は,島の療養所「大島青松園」で,長年自治会活動に役員として関わってきた中石俊夫の生活史を通してハンセン病療養所の戦後を素描する.論述のためのデータは,著者のライフストーリー・インタビューの逐語録,自治会誌に掲載された中石の文章,そして,中石の死後,後見人を通して筆者に託された遺品のノートからなる.
中石は,第二次大戦末期の1944年末に17歳で入所し,2001年秋に74歳で没した.彼の人生を,戦中から戦後,とりわけ,「思索会」という名の無宗教団体を作った時期,1953の「らい予防法闘争」期,「転換期」の自治会役員を勤めた時期,「らい予防法」廃止と国賠訴訟の起こった晩年期に区分して考察した. |