タキバタ マリコ
瀧端 真理子 所属 追手門学院大学 心理学部 心理学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/03 |
形態種別 | 紀要(First author) |
標題 | 日本の動物園・水族館は博物館ではないのか?
―博物館法制定時までの議論を中心に― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 追手門学院大学心理学部紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 8,33-51頁 |
概要 | 日本の動物園・水族館の法的根拠を考えるために、博物館法制定時までの議論を『博物館研究』掲載記事及び、『社会教育法制研究資料ⅩⅣ』収録資料を用いて検討した。棚橋源太郎は博物館事業促進会設立当初から『博物館研究』誌上に動物園・植物園・水族館の記事を積極的に取り上げ、これらも博物館類似施設であると考えていた。戦後の博物館法制定時、日博協側はあくまで動植物園・水族館をも包含する法制定を目指す。一方、文部省側は当時の動植物園・水族館の営利を目的とした遊園地的・見世物的運営を念頭に、博物館法の対象から外すことを試みるが、最終的には博物館及び類似施設の持つ多様性から、ある一定の要件をかなえたものに博物館法を適用する方向へ舵を切る。逆に日本動物園協会側は、教育委員会所管を嫌い、登録博物館にならずとも博物館法に規定された入場税免除等の特典を受けたいと望んだ。この問題の根底には、日本の動物園・植物園・水族館が教育研究機関とみなされず、市民への厚生施設とみなされて来た問題がある。B5版、19頁。 |