ウメムラ オサム
梅村 修 所属 追手門学院大学 共通教育機構 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/03 |
形態種別 | 紀要(First author) |
標題 | 「わかる」を促す教育実践~双方向型授業へのパラダイム変換 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 追手門学院大学教育研究所紀要 |
出版社・発行元 | 追手門学院大学 教育研究所 |
巻・号・頁 | (第30号),1-12頁 |
概要 | 本稿では、大学の教育活動、とくに講義における「わかりやすさ」について考える。昨今では、「わかりやすさ」が、良い文章や談話の条件のように称揚されることが多い。大学の授業でも同様で、最近は「わかりやすい」授業が無条件にもてはやされる傾向がある。しかし、「わかりやすさ」は「両刃の剣」であることを私たちは自覚しなければならないだろう。「わかりやすさ」には、聞き手(読み手)の理解を助ける「語り手(書き手)の配慮」が奏功した結果の「理解のしやすさ」という場合と、話し手(書き手)が聞き手(読み手)に既存の知識を効率的に受け渡しするための「フォーマット化」を意味する場合とがある。前者の「わかりやすさ」は「話し手(書き手)のコンテンツを差し出すマナー」がもたらすプラスの効果である。それに対して、後者の「わかりやすさ」は、ときに功利的、実利的な目的に安易に使われて、肝心の内容を乏しいものにする。 |