ウメムラ オサム
梅村 修 所属 追手門学院大学 共通教育機構 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/09 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | メディア・リテラシーが企業心理に及ぼす影響~広告を使ったコミュニケーション能力養成の試みから~ |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本繊維機械学会誌月刊せんいVol.63,No9 |
巻・号・頁 | 63(9),481-484頁 |
概要 | 商業広告のコミュニケーションには販売促進やブランド形成という企業の明瞭な意図がある。広告は情報素材を言葉や音や映像に託してコード化し、消費者はそれを即座に脱コードする。ところが、広告メディアでは、送り手(企業)のコード化の作業が、顧客との関係性構築のために極めて戦略的に行われるのに対して、受け手(消費者)の脱コード化の作業は、無自覚かつ密やかに進行するのが普通である。広告のメディアリテラシーは、消費者が暗黙のうちに了解した広告の売るための仕掛けを、批判的に解読する能力をいう。しかしながら広告メディアをクリティカルに読み解く消費者は、企業に必ずしも歓迎されない顧客でもある。本研究では、世界企業のグラフィック広告のメディアリテラシーの分析結果を例にとりあげ、それに対する当該世界企業の激しい反発を紹介する。これは広告のメッセージに自覚的であることを是とするメディアリテラシーの思想と、戦略的意図的に商品のプロモーションを進める企業との、相性の悪さを如実に示している。 |