シンドウ  マサヒロ
  真銅 正宏
   所属   追手門学院大学  学長
   職種   学長
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1994/01
形態種別 論文
査読 査読あり
標題 永井荷風の出発期再考-漢文体との関わりから-
執筆形態 単著
掲載誌名 和漢比較文学
巻・号・頁 (12),39-49頁
概要 荷風の初期文体について、「上海紀行」などのそれが、清で出された『滬游雑記』別名『上海繁昌記』という、そっくりそのままの出典をもつ、模倣文体であったことを、初めて明らかにした。荷風は、漢文体との決別と引き替えに、自らの小説文体を獲得していった。これは荷風の属する世代の問題でもある。漢文体全体の盛衰と、荷風の文学的出発期が微妙な関係をもつことと同様に、近代文学全体についても、漢文体という規範が徐々に失われていった状況の一端を示す。A5判、pp.39-49.(11頁)