シンドウ マサヒロ
真銅 正宏 所属 追手門学院大学 学長 職種 学長 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/05 |
形態種別 | 学会誌における解説記事および書評 |
標題 | 書評・山中剛史著『谷崎潤一郎と書物 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本近代文学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本近代文学会 |
巻・号・頁 | (第104集),104-107頁 |
総ページ数 | 4 |
概要 | この書は、帯に「古書趣味と文学研究の越境・融合」と書かれるとおり、文学作品を書物と内容の両面から読み解こうとする試みである。この著書の成立には、とてつもなく長い時間が費やされていることがわかる。しかもその時間は二重で、一つは文学研究に関わる論考構築の時間、もう一つは、その背景にある古書趣味から出発した古書蒐集の時間である。文学作品という虚構物が書物という物質性を持つ存在として提供されるということの、根源的なハイブリッド的性格から来る魅力には果てしがない。殊に言葉だけで構築される文学の場合、想像力とともに、現実や物質性とどう関わるかに、受容される鍵が潜んでいるのであろうと論じた。 |