シンドウ マサヒロ
真銅 正宏 所属 追手門学院大学 学長 職種 学長 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/11/30 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 数奇の場所を文学化する 宮本輝の小説作法PartⅡ |
執筆形態 | 単著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 追手門学院大学出版会 |
総ページ数 | 205頁 |
概要 | 宮本輝の小説に登場する現実世界は、既知のよく知った場所であっても、特別の存在感を示しながら読者に迫ってくる。『宿命の物語を創造する 宮本輝の小説作法PartⅠ』の続編である本書においては、宮本輝の小説に描かれた数奇の場所に注目し、これらの土地が、どれだけ小説の舞台として効果的に機能しているかを考えた。場所に殊更に注目して読むと、宮本輝が、小説において、その舞台の選択に如何に腐心しているのかがわかる。小説ごとに、実に魅力的で象徴的な街が選ばれている。その場所と登場人物たちとの出会いは、偶然でありながら、運命的でもある。このことを数奇の場所と呼ぶ。本書においては、「花の降る午後」「愉楽の園」「海岸列車」「ここに地終わり 海始まる」「彗星物語」「オレンジの壺」「朝の歓び」「にぎやかな天地」「骸骨ビルの庭」「田園発 港行き自転車」を中心作品として選んだ。 |