シンドウ マサヒロ
真銅 正宏 所属 追手門学院大学 学長 職種 学長 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/02 |
形態種別 | 国内学術誌(First author) |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 日本のにおい、来し方行く末 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | AROMA RESEARCH |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | フレグランスジャーナル社 |
巻・号・頁 | 21(1(No.81)),52-55頁 |
著者・共著者 | 真銅正宏 |
概要 | 谷崎潤一郎は、六歳の時に嗅いだ母の乳のにおいを覚えていると書く。この記憶力はすさまじい。しかし、あらゆるにおいにはリテラシ-の差があり、時代の変遷による様々な環境の変化、場所の相違、個人的な体験の有無などから、他人と共有しにくいものも多い。同じ「いちごのにおい」「りんごのにおい」「水道水のにおい」と言っても、品種もカルキの量も異なり、同じものを再現できるどうかは極めてあやしい。季節感自体が失われている今、世の中の無臭化はますます進むであろう。そんな今だからこそ、今あるにおいに敏感になることが大切ではないか。そうすれば、現代にも存在するもっと豊かなにおいの世界に触れることができるかもしれない。 |