シンドウ マサヒロ
真銅 正宏 所属 追手門学院大学 学長 職種 学長 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/05 |
形態種別 | その他 |
招待論文 | 招待あり |
標題 | 「美しい日本の私」から「あいまいな日本の私」へ |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 週刊読書人 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 読書人 |
巻・号・頁 | (3237) |
概要 | 著者は「美は日本のアイデンティティを成す」ことと「重層性」という二つの日本美の外的特徴から、次に内的属性として、「不完全性の表現」「消極性の積極的受容」「主客未分」を抽出し、これらについて順に論じている。分析対象としては、サブタイトルにある「もののあはれ」から「かわいい」までの言葉を挙げ、岡倉天心、本居宣長、大西克礼、九鬼周造、四方田犬彦らの言説を、時に批判的に援用しつつ、日本美に迫っていく。その底流には、日本の二人のノーベル賞作家、川端康成と大江健三郎の受賞講演のタイトルである、「美しい日本の私」と「あいまいな日本の私」がある。個別具体の日本美の審判ではなく、それらが日本固有の美なのかという問いの中で、「日本」なるものの全体像ないしは本質を示そうとする著書である。以上のとおり評価した。 |