シンドウ  マサヒロ
  真銅 正宏
   所属   追手門学院大学  学長
   職種   学長
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2011/10
形態種別 その他
招待論文 招待あり
標題 小説の中の偶然―文学性・虚構性・偶然性
執筆形態 単著
掲載誌名 文藝論叢
巻・号・頁 (77),60-72頁
概要 2011年7月5日に大谷大学で行った文藝学会公開講演会の筆録。横光利一は、小説においては、あくまで創造であることが重要であり、虚構性のうちに文学性が存しているという大原則であり、その虚構性は、日常性のうちに存している感動なるものを描くために、あえて、日常の偶然性をも引き受け、これをも書くべきだ、という姿勢を見せた。この時、偶然性は、日常空間を小説空間に移す際の、その成功度を測る一つの試金石となる。小説の中の偶然の要素は、いわば、その小説の文学性が集中して表れている場所なのである。これを、夏目漱石「虞美人草」、国木田独歩「運命論者」、森鷗外「雁」を用いて論じる。A5判、pp.60-72.(13頁)