シンドウ マサヒロ
真銅 正宏 所属 追手門学院大学 学長 職種 学長 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2000/12 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 明治の食道楽/村井弦斎「食道楽」・幸田露伴「珍饌会」―食通小説の世界(五)― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 人文学 |
巻・号・頁 | (168),119-160頁 |
概要 | 村井弦斎「食道楽」と幸田露伴「珍饌会」とを対象とする。露伴は、作家自身が食べることと小説とは別次元の問題であるという態度を採っている。したがって、小説中の料理はあくまでも修辞であり、実物とは別レベルにある。小説の自立性は、その料理が現実に存在するかどうかに関わるのではなく、いかにもありそうな現実感にのみ関わる。ここでもまた、料理は言葉を介して存在する。このことは、小説「食道楽」における食物の在り方とは決定的に異なる。これらの対比から、「食道楽」という小説の特殊性を明らかにする。A5判、pp.119-160.(42頁) |