ヒラノ トモユキ
平野 智之 所属 追手門学院大学 社会学部 社会学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/03/01 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「関係性としての当事者性」試論~対話的学習モデルの検討から |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 大阪府立大学大学院人間社会学研究集録 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (第7号),99-199頁 |
概要 | 当事者が、自分が関わる問題について自己決定、発言、行動する時には、必然的に多数派が構築してきた社会や公共性の枠組みが問われることになまります。それゆえに社会的実践や教育において、当事者性概念は〈当事者―非当事者〉という図式で二項的に語られる傾向にあります。本論では、こうした図式をエイズ・ピア・エデュケーションという実践モデルの考察によって批判的に検討しました。ピア・エデュケーターの高校生(非エイズ当事者)と「エイズ当事者」との対話の分析から、「当事者性」とは、関係性において育まれる、「生きにくさ」を生み出している世界のあり方に自覚的になる態度や志向であり、関係性、相互性において生成、変容する概念であると考え、それを「関係性としての当事者性」と名づけて論じました。 |