スルジ マユミ
  駿地 眞由美
   所属   追手門学院大学  心理学部 心理学科
   追手門学院大学  大学院 心理学研究科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2013/03
形態種別 紀要(First author)
標題 古代ギリシャにみる「癒しのトポス」と現代の心理療法(2)―コス島・アスクレピオンに関するフィールドワーク―
執筆形態 単著
掲載誌名 追手門学院大学心理学部紀要
巻・号・頁 7,79-91頁
概要 コス島アスクレピオンについて、フィールドワークや文献調査から得た結果をまとめた。その結果、当聖所ではヒポクラテスによる臨床医学が萌芽したこともあり、他のアスクレピオンでの癒しの形式とは少し違っていたものの、同じく、病者の自己治癒力を信じそれを高めるという、宗教的ともいえる営みが行われていたと考えられること、そのためにさまざまな視覚的心理的効果を狙った建築上の配慮が行われ、当聖所そのものが癒しの装置としての一大インスタレーションであったことなどがわかった。また、アスクレピオス信仰による癒しとヒポクラテス医学という二つのシステムがパラレルに存在・機能し、相互に影響を与えていたことは、現代の高度医療と民間医療信仰の関係を理解するうえでも非常に示唆的であると考えられた。