スルジ マユミ
駿地 眞由美 所属 追手門学院大学 心理学部 心理学科 追手門学院大学 大学院 心理学研究科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/03 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 病/治癒のイメージについての臨床心理学的考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 追手門学院大学心理学部紀要、第4号 |
概要 | 本稿では、古代の疾病観や治療観、病や治癒に関わる語源まで遡ることで、「病/治癒のイメージ」の臨床心理学的考察を行った。古来、治療や治癒とは、人間関係をも含むその人の生きる世界全体のバランスの回復や、全体性の実現をも目指す魂への配慮であり、病とはその契機でもあった。共同体に担われた「病/治癒のイメージ」を古代人のようには持てなくなった現代であるが、守られた場においては個々人の中でそうしたイメージが賦活し躍動し始め、それへのまなざしによって、時代の病もが照射されてくる可能性がある。さらに、人間存在の在り方を癒すものとしての「病/治癒のイメージ」について問題提起を行った。 |