ニシジマ タロウ
  西島 太郎
   所属   追手門学院大学  文学部 人文学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2021/03/31
形態種別 論文
標題 松江藩主松平斉貴の実名の読み方――「ナリタケ」、それとも「ナリタカ」か――
執筆形態 単著
掲載誌名 松江歴史館研究紀要
掲載区分国内
出版社・発行元 松江歴史館
巻・号・頁 (9号),48-51頁
著者・共著者 著者 西島太郎
概要 松平家松江藩9代藩主である松平斉貴の「斉貴」の読み方は、現在一般には「ナリタケ」と呼ぶ。しかし松平家が編纂した斉貴の養子定安の伝記『贈従三位松平定安公伝』には「斉貴」の「貴」字に「たか」とルビを振っている。斉貴の読みは「ナリタケ」か、それとも「ナリタカ」か。その根拠を探る。結果、同時代史料である松江藩儒桃好裕の執筆した『出雲私史』自筆原本には、「ナリタケ」とある。『贈従三位松平定安公伝』は松平家から依頼された東京の足立栗園が執筆したが、その根拠としたのが、大正3年に刊行された谷口為次が和訳した『和訳出雲私史』に「ナリタカ」と誤訳したことに基づくことを突き止めた。