ババ　タカノブ   BABA TAKANOBU   馬場　天信    所属   追手門学院大学  心理学部 心理学科    追手門学院大学  大学院　心理学研究科    職種   教授
言語種別	日本語
発行・発表の年月	2015/03
形態種別	紀要(First author)
査読	査読あり
標題	一般成人における「病の体験」の実態調査　―年代・性別による特徴―
執筆形態	共著・編著（代表編著を除く）
掲載誌名	臨床心理学部研究報告
出版社・発行元	京都文教大学
巻・号・頁	7,51-70頁
総ページ数	null
著者・共著者	◎馬場天信・駿地眞由美・深尾篤嗣・濱野清志・金山由美・村川治彦・千秋佳代
概要	近年、医療人類学や心身医学の領域において、身体疾患を抱える患者に対する身体と精神の両面からの統合的関わりの重要性が指摘されている。本研究では、身体的な病を患者がどのように体験しているかに焦点をあて、病体験の個別性や多様性を理解する心理臨床的アプローチの重要性を明らかにすることを目的とした。一般成人1088名を調査対象者として、現在までに経験した身体的病、現在の生活への影響度の評定、治療開始時期、治療期間等を回答させた。分析の結果、症状の持続者は57%、治療継続者は40%、治療期間が2年以上の者は40%以上であった。経験した病を選択する性別と年代の特徴が幾つか明らかになり、治療有無に関わらず病体験の個人差や多様性が示唆された。また、病体験の日常生活に対する影響度は、身体的病の種類に関わらずその影響度は個々人によって異なることが示唆された。病体験は、治療終結有無や通院有無に関わらず、個々人の内面に大きな影響を与えていることが明らかとなった。