ババ タカノブ
BABA TAKANOBU
馬場 天信 所属 追手門学院大学 心理学部 心理学科 追手門学院大学 大学院 心理学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/03 |
形態種別 | 紀要(First author) |
標題 | アレキシサイミア傾向者の家族システムと家族内感情体験の特徴について ――Family System Testを用いた検討―― |
執筆形態 | 共著・編著(代表編著を除く) |
掲載誌名 | 追手門学院大学心理学部紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 8,53-65頁 |
総ページ数 | null |
著者・共著者 | ◎馬場天信・興津真理子・中西美和 |
概要 | 本研究では、アレキシサイミア傾向者が自らの家族システムを どのように認知し、更に、家族内でどのような感情体験を行っているかを明らかにすることを目的とした。Family System Test を用い、現実の家族場面、葛藤的な家族場面、理想的な家族場面について人形を配置させ、父、母、本人の3者関係における親密性の距離、および、影響力を示す人形の相対的高さについて分散分析によって違いを検討した。分析の結果、葛藤場面でアレキシサイミア群は父母間の親密距離が短く、階層性では現実場面で父、子と比較して母親の影響力が強いこと、家族内で悲しみ感情を多く体験し、家族同士でお互いに恐れ感情を表出しあっていることが明らかとなった。アレキシサイミア傾向者が認知している現在の家族システムは纏綿状態に近く、葛藤場面など状況が変化しても親密さの距離が変化しないという問題を有していることが示唆された。また、心身症患者の親子関係で指摘されるように、母親の過干渉や過保護という特徴が明らかとなった。 |