ナカオ ゲン
  中尾 元
   所属   追手門学院大学  経営学部 経営学科
   職種   講師
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2023/02/20
形態種別 著書
標題 異文化間能力研究: 異なる文化システムとの事例分析
執筆形態 代表編著
掲載区分国内
出版社・発行元 新曜社
総ページ数 264
概要 中尾元(編著)・渡辺文夫(監修) (2023). 『異文化間能力研究: 異なる文化システムとの事例分析』 新曜社。ISBN: 978-4-7885-1802-5
(出版社紹介文より)
世界が混迷を深めるなかで、人々が互いを否定することなく関係を築き、共に生きるために重要な態度・能力とは何か。異文化間研究の様々な理論と多様な背景・分野で生きる12人が直面した事例とを有機的に結び、異文化間能力の諸テーマについて学ぶ。
*様々な分野の異文化で働く人々の多様で深い考察を結集した類書のない本。

【概要】
本書は、異文化間能力という、世界が混迷を深めるなかで益々問われる、人々が互いを否定することなく関係を築き、共に生きるために重要な態度・能力を検討したものである。執筆陣の事例研究にあたる各章は、様々な分野において異文化接触を経験してきた人々に面接調査やフォーカス・グループ面接(ユネスコのストーリーサークルの手法を含む)を実施したものが下地になっている。異文化間研究の様々な理論と多様な背景・分野で生きる12人が直面した事例とを有機的に結び付けて論じた。
下記は、本書の事例の文化圏や論じられたテーマである:
・日本、韓国、オランダ、南アフリカ、インドネシアにおける異文化接触
・幼少期、青年期の異文化体験とその影響
・多言語・多文化環境で生活する楽しみや葛藤の経験(例:アメリカ、イギリス、フランス、スイスの事例など)
・教育哲学と異文化トレーニング
・国境や自己と他者の境界について
・多文化アイデンティティ(例:ドイツのケース)
・国籍についての再考(例:オーストリアの事例など)
・持続可能性(持続可能な開発目標)と異文化間能力(例:インドの事例など)
・日本とロシアの異文化接触の課題と資質
・多国籍企業での勤務や人生設計
・総合商社における異文化体験とライフストーリー
・グローバルMBAでの教育
・日米リーダーシップ・プログラム(USJLP)
・グローバル産業で勤務してきた人物の異文化間の葛藤や資質
・多文化間カウンセリングから見た異文化間能力

 上記のような各種内容やテーマを考察した結果、異文化間能力を検討するための統合的モデルとして、「特性論」や「関係論・行為論」、そして「異文化接触の帰結」といった三部構成からなる枠組みが構築された。