タカハシ ヒデユキ
Hideyuki Takahashi
高橋 英之 所属 追手門学院大学 理工学部 情報工学科 職種 准教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/02/28 |
形態種別 | 国内学会誌(その他) |
標題 | 乳児は自己受容感覚を伴わない対象を道具化できるか? |
執筆形態 | 共著・編著(代表編著を除く) |
掲載誌名 | 電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング |
出版社・発行元 | 一般社団法人電子情報通信学会 |
巻・号・頁 | 110(461),131-136頁 |
著者・共著者 | 宮崎 美智子,高橋 英之,岡田 浩之,大森 隆司 |
概要 | 我々は身体から切り離された自己受容感覚を伴わない対象,例えばコンピュータディスプレイ上のカーソルなど,を自分が操作しているという主体感(運動主体感)を感じながら操作することができる.自己受容感覚を伴わない対象を運動主体感を感じながら操作することは,外界の様々な対象を自らの目的を遂行するために道具化することを可能にする.このように外界の対象を道具化する能力はヒトの高度な知性の基盤の一つである一方,このような能力をヒトが発達の過程で獲得するメカニズムについてはまだ殆ど分かっていない.本研究は,アイ・スクラッチ課題という視線を用いて画面上のカーソルや視覚刺激を操作することが可能な課題を成人と8ヵ月の乳児を対象に行ってもらい,内省から運動主体感を感じていると判断された成人の視線軌道の特徴(注視点の停留時間の減衰,運動と結果の随伴性が崩れたときの振る舞い)にもとづいて乳児の視線軌道を解析したところ,8ヶ月の乳児であっても画面上に自らの視線と随伴的なカーソルが表示されている場合において,運動主体感を感じて視線でカーソルを操作することが示唆された. |
ISSN | 0913-5685 |
NAID | 110008689835 |