タカハシ ヒデユキ   Hideyuki Takahashi
  高橋 英之
   所属   追手門学院大学  理工学部 情報工学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/05/07
形態種別 国内学会誌(その他)
標題 ロボットの振舞いの複雑さが意図性認知に与える影響
執筆形態 共著・編著(代表編著を除く)
掲載誌名 情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告
出版社・発行元 一般社団法人情報処理学会
巻・号・頁 2015(2),1-8頁
著者・共著者 今村 悠人,寺田 和憲,高橋 英之
概要 心を持つロボットを作ることは人工知能研究者,ロボット研究者の目標であるがいまだにそのようなロボットは実現されていない.我々は心を 「非ゼロ和ゲーム的状況において協調を実現するための手段として進化的に獲得されたエージェントの入出力関係の抽象表現」 と考える.そして,入出力関係の抽象粒度が大きいことが心の本質であると考え,本研究で 「人は入出力関係の抽象度を高くしなければ理解が困難な振舞いから心を感じる」 という仮説を検証した.仮説の検証は機能発見能力,抽象粒度の選好,予測違反に対する理解,主観評定を指標として,ロボットの入出力関係が 1 対 1 の条件と 1 対多の条件を比較することで行った.実験の結果,人はロボットの振る舞いが 「単純な入出力関係」 よりも 「抽象的で複雑な入出力関係」 の場合に意図性を感じる可能性が高いことが示された.また,抽象化粒度の選好が心的状態の帰属に関係している可能性があることが示された.
ISSN 0919-6072
NAID 110009897039