マツシゲ タクヤ   Matsushige Takuya
  松繁 卓哉
   所属   追手門学院大学  社会学部 社会学科
   追手門学院大学  大学院 現代社会文化研究科 現代社会学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2016
形態種別 論文
標題 保健医療の移ろいゆく「基準」と生の固有性
執筆形態 単著
掲載誌名 保健医療社会学論集
掲載区分国内
出版社・発行元 日本保健医療社会学会
巻・号・頁 26(2),13-20頁
著者・共著者 松繁 卓哉
概要 本稿は、第41回日本保健医療社会学会大会のシンポジウムのテーマである「この20年で医療はどう変化したか?――生活モデル/セルフケア/自己決定」について、「患者中心の医療」と「セルフケア」の2つのテーマに照射しながら考察するものである。この中で筆者が考察の補助線的に着目するのが「基準(standard)」という概念である。この20年の医療の変化を考えるうえで、健康と病をめぐる「基準」の変化は、きわめて特徴的な事象であっただろう。「基準」が厳格化され、多元化されてきた状況に医療実践は大きく影響を受け、人々の生活もまた左右されてきた。「基準値」のように、何らかの形で可視化され、客観化されうるもののみが中心になって価値判断が進む一方で、そうした処理の困難な事柄は、ますます判断のプロセスからこぼれおちてきたのではないか。そうした不確実さに向き合い続けていけるのかどうか。それがこの先の保健・医療・福祉に突き付けられている課題である。
PermalinkURL http://id.ndl.go.jp/bib/027094356
researchmap用URL http://search.jamas.or.jp/link/ui/2016221883