マツシゲ タクヤ
Matsushige Takuya
松繁 卓哉 所属 追手門学院大学 社会学部 社会学科 追手門学院大学 大学院 現代社会文化研究科 現代社会学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/01 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 医療者教育における「患者視点」に付随する諸課題と熟議アプローチの可能性 |
執筆形態 | 共著・編著(代表編著を除く) |
掲載誌名 | 保健医療社会学論集 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本保健医療社会学会 |
巻・号・頁 | 29(2),74-84頁 |
著者・共著者 | 孫 大輔,三澤 仁平,牛山 美穂,畠山 洋輔,松繁 卓哉 |
概要 | 医療者教育において、患者の気持ちや経験を理解することは、ケアにおいて中心的な「共感」につながることであり、医療者のプロフェッショナリズムにおいて根幹的なこととみなされている。しかしながら、患者視点は個人の経験に基づいて語られるため多様性に富んでおり、同じ疾患であっても患者によって経験される視点は個人ごとに大きく異なり、代表的な「患者視点」というものは存在しないに等しい。医療者教育の上では、こうした患者視点の立脚点の多様性に留意する必要がある。また、患者視点や患者の価値観をどのように統合して協働的な意思決定を行えばよいのかということも臨床上の大きな難問である。本稿では、ともすると表面的・画一的に医療者に捉えられがちな「患者視点」の問題について、共同執筆者それぞれの学際的観点から現在の課題点を提示する。その上で、患者視点に向き合える医療者の養成のために医療者教育が留意すべき点について検討していく。(著者抄録) |