シバタ タカフミ   SHIBATA TAKAFUMI
  柴田 尭史
   所属   追手門学院大学  法学部 法律学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/03/25
形態種別 博士論文
査読 査読あり
標題 ドイツ公法学におけるコントロール概念の再検討――議会による執行・行政のコントロールの理論化――
執筆形態 単著
掲載区分国内
総ページ数 144
概要 "第1部はコントロールの概念論の研究であり、コントロール概念が「力を有する主体間の相互抑制」から「基準と決定の比較」に転回し、それが定着したことを論じた(学術論文1-3,4, 6-7をまとめ直したものである)。第2部では、コントロールの「概念」から「議会による執行・行政のコントロール」を再検討した。従来の「政治的な力」をメルクマールとするコントロールの概念は、議会、とくに野党を主体とし、調査権などの議会の権限の検討を重視した。それに対して、「基準‐対象‐比較」という概念では、コントロールは、権限行使である決定が議会全体の任務であるとため、議会全体の任務とされ、議会に憲法で分配された権限と議会の決定プロセスが注目される。議会によるコントロールの対象、基準、権限、手続および密度が詳細に検討される。その中で、議会によるコントロールの限界としての人権、権力分立、地方自治という問題が明らかになった。