ババ タカノブ   BABA TAKANOBU
  馬場 天信
   所属   追手門学院大学  心理学部 心理学科
   追手門学院大学  大学院 心理学研究科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2015/03
形態種別 紀要(その他)
査読 査読あり
標題 一般成人の「病の体験」に関する基礎的研究 ――自由記述を通してみる「病の体験」――
執筆形態 共著・編著(代表編著を除く)
掲載誌名 臨床心理学部研究報告
巻・号・頁 7,31-42頁
総ページ数 null
著者・共著者 ◎金山由美・駿地眞由美・濱野清志・馬場天信・村川治彦・深尾篤嗣・千秋佳世
概要 本研究では、一般成人が罹りやすい身体疾患が個人の人生に及ぼす影響の具体的内容を明らかにすることを目的として、消化器系、呼吸器系、循環器系、婦人科系、泌尿器科系、内分泌・代謝系、神経・筋肉系の7疾患に罹患経験のある552名の一般成人に自由記述回答させた。病体験について①病を意識する場面、②病体験がもたらした生活習慣・生活スタイルの変化、③病体験がもたらした人間関係の変化、④病体験がもたらした生き方・人生観の変化、⑤現在へのプラスの影響、⑥現在へのマイナスの影響、⑦将来へのプラスの影響、⑧将来へのマイナスの影響を問い、自由記述で回答を求め、カイ二乗検定により病系ごとでの違いを検討した。分析の結果、現代人が多く罹る病の体験において「食」がひとつの大きな軸になっていることが明らかとなり、「食」と直接関係する疾患では病の体験が主に食や食と関連した健康面と繋がりやすく、心理面や対人面と意識的に関連して捉えられることは少ない一方、「食」と関係の薄い疾患では食以外での健康・生活面や行動面に加えて対人面と繋がった体験となっていた。また性差も認められ病の体験は性別によっても違ってくる事が明らかになった。