オオヒラ テルヒサ
Ohira Teruhisa
大平 晃久 所属 追手門学院大学 文学部 人文学科 追手門学院大学 大学院 現代社会文化研究科 国際教養学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | カテゴリー化の能力と地名 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 地理学評論 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 学術雑誌目次速報データベース由来 |
巻・号・頁 | 75(3),121-138頁 |
著者・共著者 | 大平 晃久 |
概要 | 場所の社会的構築において言語は中心的な役割を担い,地名もその一部として位置付けられる.しかし,固有名論を適用した地名の検討は個人名に比べ従来ほとんど行われていない.本研究では地名の名付け・使用の検討から,地名は場所を直接指示するという常識的な理解は誤りであり,地名も一般名同様にカテゴリーとして機能していることを示す.すなわち,個体化と類似性の設定に基づくカテゴリー化の能力によって,複数の範域が同一視され,また,無数の時間的・空間的切片の差異が捨象され,地名・場所は成立している.その上に,階層構造としての下位の地名の上位地名によるカテゴリー化,範域内の全事物・事件の地名によるカテゴリー化が加わることで,現実の豊かな地理的知識が構成されているのである.このように能動的・動態的なカテゴリー化として地名を理解することは,認知言語学や認知地図研究との接合によって,大きな発展の可能性を持っていると考えられる. |
DOI | 10.4157/grj.75.121 |
ISSN | 0016-7444 |
NAID | 110000521618 |
PermalinkURL | http://id.ndl.go.jp/bib/6090975 |
researchmap用URL | https://jlc.jst.go.jp/DN/JALC/00388635474?from=CiNii |