|
ヤマモト ケンジ
Kenji Yamamoto
山本 顯治 所属 追手門学院大学 法学部 法律学科 職種 教授 |
|
| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2007/12 |
| 形態種別 | 著書 |
| 標題 | 投資行動の消費者心理と民法学《覚書》 |
| 執筆形態 | 代表編著 |
| 掲載誌名 | 山本顯治編『法動態学叢書水平的秩序4:紛争と対話』 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 巻・号・頁 | 77-98頁 |
| 著者・共著者 | 山本 顯治 |
| 概要 | 当初用心深く少額のみの投資をなしていた投資家が、いったん損失が発生すると投資額を急激に拡大させ、その結果損失が莫大なものとなるという投資紛争事案は裁判例に数多く見られる。本稿は、当初慎重であった投資家がなぜ雪崩のように投資の深みに陥ってゆくのかという疑問を抱き、これを解明するためにノーベル経済学賞を受賞したダニエル=カーネマンとエイモス=トベルスキーにより生み出された行動経済学に注目し、その中核的理論をなすプロスペクト理論に着眼した。本稿においては、投資の不当勧誘が争われた裁判例を題材に、プロスペクト理論を参照しつつ投資家の心理構造を解明し、人はいったん損失を被ったならばそれまでのリスクを回避しようとする慎重な態度(リスク・アバース)から、損失を挽回しようとしてリスクを積極的に取るリスク・テイカーへの変貌することが原因となっていることを突き止めた。このことから、投資の一連のプロセスの中での取引の節目に着眼した勧誘規制法理を構築する必要性があると論じた。本稿はわが国の法律学において行動経済学の重要性に着眼しこれを論じた最初期の論文である。 |