ウエダ ヨシオ   Ueda Yoshio
  上田 良夫
   所属   追手門学院大学  大学所属
   職種   教授
研究期間 1990~1991
研究課題 ビ-ム入射による小角度散乱を用いたFRCプラズマのエネルギ-スペクトルの測定
実施形態 科学研究費補助金
採択フラグ 採択
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 一般研究(B)
研究機関 大阪大学
代表分担区分 研究分担者
研究者・共同研究者 伊藤 慶文,上田 良夫,杉本 敏司,後藤 誠一
概要 反転磁場配位(FRC)プラスマを対象として、入射高速中性ビ-ムの小角度弾性散乱実験が行われた。入射粒子ビ-ムは、現有のBucket型イオン源により引き出されたビ-ムを用いた。ビ-ム種はヘリウム、ビ-ムエネルギ-は同イオン源の最大引き出し電圧で決まる10keVであった。粒子計測系には、設計・製作された粒子検出部にマイクロチャンネルプレ-ト(MCP)を有する磁場偏向型の多チャンネルエネルギ-アナライザ-が用いられた。アナライザ-の分解能はストリッピングセル前後に設置した2個のアパ-チャ-の径により可変であり、散乱実験での測定可能な受信信号強度により実験時の設定分解能が決められた。 散乱実験はFIX装置保持部中央に於いて行われた。保持部でのプラズマパラメ-タ(重水素)は、密度n〜5×10^<13>cm^<-3>、温度(T_e+T_1)〜100eVである。イオン源より測定部に流入したガスによる弾性散乱を極力抑えるビ-ム系の改良を行った後、プラズマイオンによる入射ヘリウムビ-ムの散乱スペクトルを得た。散乱信号の時間的変化はFRCプラズマの密度変化と良い一致を示た。又、散乱角が1゚増すごとに散乱強度が一桁減少することが実験的に確認された。但し、入射ビ-ム強度が小さかったため、得られた散乱ビ-ムのエネルギ-スペクトルはアナライザ-の装置関数で決まっていた。ここで得られた実験結果より、入射ビ-ムのエネルギ-を〜500keVとすることによりFRCプラズマイオンとの弾性散乱によるビ-ムのエネルギ-スペクトル測定が可能であることが示された。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-02452274