ウエダ マユコ
Ueda Mayuko
上田 真由子 所属 追手門学院大学 経営学部 経営学科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2020/04/01~2023/03/31 |
研究課題 | 緊急事態に対する不安改善がヒューマンエラーを防止する -現場への還元に向けて- |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
研究機関 | 大阪大学 |
研究者・共同研究者 | 上田 真由子 |
概要 | 申請者は今まで,緊急事態に陥った際のヒューマンエラーやその対処方法について研究を行ってきた。その近年の研究結果からは,認知行動療法を踏まえた手法を応用し,事前に緊急事態に対するプレッシャーや不安を事前に文字に書き出しておくと,緊急事態に陥った際もある程度落ち着いて行動ができることが見出されている。 以上を踏まえ本研究では,その対処方法のメカニズム解明と現場への還元を目指した。つまり第1の目的は,対処方法を実施するとなぜ行動が改善するのか,そのメカニズムを実験や生理指標分析により見極めることであり,第2の目的は,緊急事態におけるヒューマンエラーが致命的なミスとなり得る現場への対処法の浸透である。 ただし,2021年度も,コロナ禍のため研究計画書通りの現場検証実験ができなかった。代わりに,緊急事態におけるヒューマンエラーの低減を目指し、新たな対処方法の開発に取り組んだ。具体的には、マインドフルネス認知療法(MBCT)の手法を用いて、緊急事態時にヒューマンエラーを低減できるかについて、実験計画を立てた。今回参考としたマインドフルネス認知療法は"Mindfulness: A Practical Guide to Finding Peace in a Frantic World"を参照とし、緊急事態時のパフォーマンスは我々の先行研究で用いてきたパソコン課題(水道管課題)で測定することとした。 現時点では、水道管課題の実験プログラムを修正し、外部からの実験参加者の募集を行い、各種実験機器の追加を行っており、2022年度には実験が実施できる予定である。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K05004 |