タナカ マサト
田中 正人 所属 追手門学院大学 地域創造学部 地域創造学科 追手門学院大学 大学院 現代社会文化研究科 現代社会学専攻 職種 教授 |
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研究期間 | 2016/04~ |
研究課題 | 太平洋沿岸地域におけるコミュニティの継承と津波災害リスク軽減のあり方 |
実施形態 | |
研究委託元等の名称 | 個人研究費 |
キーワード | 南海トラフ巨大地震、東日本大震災、コミュニティ、災害リスク、移転 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
概要 | 東日本大震災の被災地では,浸水被害予測シミュレーションに基づき,一定の浸水深を超える範囲の居住制限を伴う土地利用計画の策定が進められている。仮に同様の手続きを,太平洋沿岸域の減災計画に適用するとすれば,既存コミュニティは広域にわたって離散を余儀なくされ,その居住空間は長い歴史を閉じることになる。事実,行政庁舎や病院,保育所などはすでに内陸・高台への移転が具体化しつつある。何よりも人命が優先されるべきであるのは自明であるが,生存基盤であるコミュニティを失うリスクと津波のリスクのどちらがより致命的であるかは不明である。だとすれば,津波リスク軽減を論拠とした土地利用制限,その帰結としての居住空間の放棄には,より慎重な議論が求められる。以上の問題意識のもと,本研究では東日本大震災の事例を参照しつつ,太平洋沿岸地域をフィールドに,自然環境との相互作用のなかで培われてきたコミュニティの継承を基礎とした津波災害リスク軽減のあり方を検討する。 |