キタムラ トモヒロ
Tomohiro Kitamura
北村 友宏 所属 追手門学院大学 経済学部 経済学科 職種 講師 |
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研究期間 | 2021/04~2024/03 |
研究課題 | 日本の上下水道事業における最適産業構造のあり方に関する実証的研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
研究機関 | 近畿大学 |
研究者・共同研究者 | 浦上 拓也,北村 友宏,田中 智泰,中岡 孝剛 |
概要 | 本研究の目的は、日本の上下水道事業における最適産業構造のあり方を実証的に分析することである。具体的には、政府によって推進されている広域化・共同化、官民連携の政策を踏まえつつ、果たしてどのような産業構造が上下水道事業にとって望ましいのか、その歴史的・地理的諸条件を適切にコントロールした上で、最適な産業構造について計量経済学的手法を用いて実証的に明らかにする。本研究の成果は日本のみならず世界の上下水道政策にとって非常に有用な情報となることが期待される。 プロジェクト初年度の令和3年度においては、実証分析に必要となるデータのアップデートおよび上下水道事業の実態を知るための情報収集、そしてすでに構築しているデータベースを用いた初期分析を行った。特に海外と比較しても非常に複雑な産業構造をもつ下水道事業に関して、歴史的発展過程、産業構造、法制度、財政・料金のシステムなどについて英語論文として取りまとめを行った。その成果(タイトル:The Japanese sewerage industry: institutional aspects and the governance systems)は令和4年度中にSpringer社の書籍に掲載される予定となっている。 また、これと並行して下水道事業における包括的民間委託の経済分析、および広域的統合の分析を同時に進めており、その研究成果は令和4年度中に取りまとめ、海外の学術誌に投稿すべく準備を進めているところである。 研究代表者の浦上は、日本下水道協会の経営アドバイザー会議の委員を務めておりその会合において国土交通省の担当者と意見交換を行った。また、厚生労働省水道課がとりまとめたベンチマーキングに関する報告書のアドバイザーを務め、同担当者との意見交換を行った。これらから得られた情報は実証分析にフィードバックされさらなる研究の精緻化を行ったところである。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K01473 |