オバタ ツネシ
Obata Tsuneshi
小畑 経史 所属 追手門学院大学 理工学部 数理・データサイエンス学科 職種 教授 |
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研究期間 | 2003~2004 |
研究課題 | ヘテロな計算機環境下での分散・並列計算の計算機集約的統計解析への応用に関する研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
研究機関 | 大分大学 |
研究者・共同研究者 | 越智 義道,小畑 経史 |
概要 | 分散並列計算の形態としてベオウルフ型のPCクラスタの導入とその利用形態について検討した。 まず,研究室内のネットワーク・計算機環境を調整して研究基盤を整備した。その後,PCクラスタを構成する際の基盤通信環境として,PVM, MPI(ここではLAM)を導入して,並列計算環境を構築し,その実装上の問題点について調査した。 この研究基盤のもとで,不均一な計算機環境下での特性を考慮に入れながら,効率的な並列分散計算環境を構築するために,そのタスク管理技法として,Manager-Workers modelとして時間予測法を考案し,既存の技法の一つであるWorkPool法と比較検討を行った。その上で,統合的な開発環境としての並列分散計算環境の応用についても検討を加えて,ブートストラップ法などシミュレーション技法に応用可能な形での分散並列計算支援環境の構築についてその基本設計を行った。 アルゴリズムの観点からは,統計計算の基盤となる行列計算について,大規模な行列の積を想定した場合のメモリとCPU配置の観点から,FOXアルゴリズムと区分行列演算の挙動など関する検討を行い,その特性について調査した。さらに,ブートストラップ法,樹木接近法などの統計的手法に関するプログラムについて並列可能性やその計算粒度などに関する検討を進め,タスク管理手法との組み合わせ・整合性に関して検討を行った。 これらの検討に基づいて,ブートストラップ手法のためのヘテロ計算環境下での並列計算シミュレーション・プラットフォームの実装を行い,離散多項カテゴリカルデータの超過変動における計算機集約的手法における検出力計算や具体的なデータ解析への応用を行い,その有効性について確認した。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15500189 |