ホウチン テルヒサ
Teruhisa Hochin
寶珍 輝尚 所属 追手門学院大学 理工学部 情報工学科 職種 教授 |
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研究期間 | 1997~1997 |
研究課題 | 古代遺物のデータベース化に関する研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 重点領域研究 |
研究機関 | 大阪電気通信大学短期大学部 |
研究者・共同研究者 | 河合 秀夫,都司 達夫,寶珍 輝尚,光本 浩士 |
概要 | 本研究では、古代遺物として石器を対象にデータベース化手法の研究を行ってきた。ここでは、単に形状のみを蓄積してゆくようなものではなく、考古学的に意味のある情報(特徴)を最大限包含したデータの蓄積を目標としてきた。すなわち、解像度、色相情報、剥離情報、研磨情報、透明部の画像化、3次元情報、立体視などを考慮したデータベース化である。そして、これらの情報を、一種のネットワーク(以降、内容表現ネットワークと呼ぶ)として格納し、データベースの高速な検索に利用することを提案してきた。 本年度は、本研究班が考案した内容表現ネットワークによる高速検索法を一乗谷朝倉氏遺跡から発掘された陶磁器(150万点)に適用し、本手法の有効性を確認することを目的に検討を行った。本研究で対象とする中世の遺物は、種類が豊富であり、製作道具や制作技術の発達により形や紋様にかなり高度の人工的な手が加わっている。したがって、上記の情報のほかに、紋様情報、窪み情報、紋様や窪みの配置関係といった情報が必要になると考えられる。本研究班が開発してきた画像処理技術「照度差ステレオ法」を一乗谷朝倉氏遺跡の遺物に適用し、3次元形状の推定を行った。また、これと並行して、地図情報と遺物情報を統合的に管理するデータベースシステムの開発を行った。すなわち、発掘場所や地図との関連を明らかにし、遺物データを地理情報をもとに管理することを行った。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-09204113 |