ホウチン テルヒサ
Teruhisa Hochin
寶珍 輝尚 所属 追手門学院大学 理工学部 情報工学科 職種 教授 |
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研究期間 | 1998~1998 |
研究課題 | 古代遺物のデータベース化に関する研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 特定領域研究(A) |
研究機関 | 大阪電気通信大学短期大学部 |
研究者・共同研究者 | 河合 秀夫,都司 達夫,寶珍 輝尚,光本 浩士 |
概要 | 我々は,一乗谷朝倉氏遺跡の遺物を対象に,このデータベース化を行っている.この遺物は150満点に及ぶ大量のもので,毎年,10満点の割合で増え続けている.このことを鑑み,費用をなるべく抑え,かつ高速に処理することのできるデータベース化が要求される.我々は, 「照度差ステレオ法を用いた3次元形状測定法」をこのデータベース化に適応することとした.前実験として,この手法の精度についての検討を行うため,実際の遺物の代わりに球体を用いて行った.その結果,特に高さに関しての誤差が大きく,改良が必要であることがわかった. 本年度は,精度良く遺物の形状を測定することを目的として,以前,試験的に作成した計測装置の改良を行った.計測装置を頑強なものとし,光源の角度を精度良く変化できるようにした.また,実際の遺物として白磁の陶器の破片を用いた.破片の大きさは,縦3.8cm,横5.1cm,高さ1.0cmである. この結果,照度の強さを適当な値に設定する(照度が強い程,遺物の形状の高さが低くなり,照度が弱い程,遺物の形状の高さが高くなる傾向にある)ことによって,物体の高さの精度が改善されることが分かった. 今後は,照度と物体の反射率の関係を明確化し,一層正確な形状測定ができるように改良を続けるとともに,文様の入った遺物の測定,遺物の裏側の測定等を計画している. |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-10111108 |