アサヌマ タケシ
ASANUMA TAKESHI
淺湫 毅 所属 追手門学院大学 文学部 人文学科 追手門学院大学 大学院 現代社会文化研究科 国際教養学専攻 職種 教授 |
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研究期間 | 2002~2004 |
研究課題 | 東南アジア彫刻史における<インド化>の再検討 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(A) |
研究機関 | 大阪大学 |
代表分担区分 | 研究分担者 |
研究者・共同研究者 | 肥塚 隆,DURT Hubert,上野 邦一,深見 純生,淺湫 毅,藤岡 穣 |
概要 | 本研究は、東南アジア史の碩学セデス以来の「インド化」概念に立脚した東南アジア美術史を批判的に検証し、インド、東南アジア、中国を作品に即して有機的に結びつけた新たなアジア美術史の体系を構築することを目的に、その第一段階として東南アジアの「インド化」が最も活発に行われた古代の、特に彫刻作品を対象として調査、研究を進めた。 3ヶ年にわたり定期的に研究会(公開)を開催し、代表者ならびに分担者が各々研究成果を報告するとともに、講師を招聘して視野を広め、様々な意見交換を行ってきた。一方、東南アジア諸国において3次にわたる現地調査を実施し、博物館や寺院遺跡において彫刻作品、建築等を調査するとともに、写真資料、文献資料の収集につとめ、その成果を「インド化」の概念に照らして再検討するため、さらにインド、スリランカにおいても現地調査を行った。 本研究は、美術史学だけではなく歴史学、建築史学、仏教学を専門とするメンバーが参加していたこと、美術史に関してもインド、東南アジア、中国の各地域の専門家が参加していたことに大きな特色があったが、各専門分野の最新の研究状況を把握しながら総合的な研究を遂行できたことはきわめて有意義であった。その結果、東南アジア彫刻の成立期において、すでに脱インド化現象が生じ、東南アジア内における美術ネットワークが形成されていたことが確認されるなど、期待通りの成果があげられた。 なお、4次にわたる現地調査の成果の一端として東南アジアの主要博物館の彫刻作品カタログを編集し、また研究会の研究成果の一端として各人の研究成果を論文にまとめ、それぞれ資料編、論文編とする二分冊の報告書を作成した。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-14201007 |