マツシゲ タクヤ
Matsushige Takuya
松繁 卓哉 所属 追手門学院大学 社会学部 社会学科 追手門学院大学 大学院 現代社会文化研究科 現代社会学専攻 職種 教授 |
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研究期間 | 2021/04/01~2026/03/31 |
研究課題 | 対人支援における熟議アプローチの実践・評価手法の開発 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究者・共同研究者 | 松繁 卓哉,吉田 澄惠,牛山 美穂,孫 大輔,畠山 洋輔 |
概要 | これまで、政治における合意形成や科学コミュニケーションなどの領域で用いられてきた熟議(deliberation)のアプローチを、保健・医療・福祉の対人支援の実践の中で活用していけるよう、その基本的性格を学ぶためのプログラムの開発に着手した。2021年度は、保健・医療・福祉ほか対人支援の専門職従事者とその支援対象者を対象とする「研究会」の形式で上記のプログラムを共に学ぶ場の準備作業に従事した。この研究会における学びのプロセスを観察・記録し、これらデータの分析を通して、対人支援における熟議アプローチの理論と実践手法を構築する。 本研究は、熟議アプローチに関する先行研究のレビューから着手し、その基本的性格を整理するとともに、これらを「合意形成」の方向性としてではなく「対人支援」の実践に資するような内容へと修正するための検討を行った。途中経過は、2021年5月の第47回日本保健医療社会学会大会において「Round Table Discussion「納得」「熟議」「共感」―対人支援のキーコンセプトを考える―「問題解決」「意思決定」を前提としないケアの構想―」と題し、成果発表した。 また、2021年5月、7月、2022年1月、3月に研究班会議を実施し、検討内容を確認・協議し、プログラム開催の準備作業を完成させた。今後は「研究会」を通して、知見を収集・蓄積・分析し、その後、学習したことを教育現場で伝授していけるよう教育プログラムとして構築する。一連の作業を通じて、対人支援現場の相互理解に重点を置くアプローチを開発する。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K01966 |